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July 05, 2005

"Badger's Parting Gifts"

Badger's Parting Gifts
Badger's Parting Gifts
posted with amazlet at 05.07.04
Susan Varley
Lothrop Lee & Shepard (1984/04/01)
年老いたアナグマは、みんなから頼りにされていて、森の仲間にとってはかけがえのない存在です。でも、彼は自分の人生がもう長くないことを知っています。そして、自分がいなくなったあとみんなが悲しんでしまうことをとても心配しているのです。
そして、とうとうその悲しい日がやってきました。みんなアナグマのことを思い出すと、涙がこぼれてしまいますが、そんな悲しみの中、アナグマがみんなに残してくれた素晴らしいおくりものに気づくのです。目で見たり、触れたりすることはできないけれど、その贈り物とは・・・
-----------------------------
久しぶりに読んだ絵本でした。
大切な人の死に接した森の仲間たちが、どのように乗り越えていくかを優しい絵と文で表現しています。
春を迎えて、アナグマの贈り物に気づいた動物たちの姿がとても心温まり、大人でも、はっと忘れていたことに気づかせてくれるような本です。

先日読んだ
Michael Rosen's Sad Book (Boston Globe-Horn Book Honors (Awards))Michael Rosen's Sad Book (Boston Globe-Horn Book Honors (Awards))
と同じテーマを扱っているけれど、対極にあるような絵本です。
でも、どちらも素晴らしいです。

邦訳はわすれられないおくりもの

わすれられないおくりもの
スーザン・バーレイ 小川 仁央
評論社 (1986/10)

ところで、欧米の絵本って、子供向けであっても、死を扱ったものがとても多いように思います。
もちろん、日本語のものでも、
いつでも会える
のようなご本もあるけれど、やはり宗教的な違いがあるのかな、死の描き方が日本のものよりポジティブに感じます


そんなことを考えていたら思い出しました。
私がショックを受けたとある映画のお話。

以下、映画のネタバレを含みますので、お読みになる方は気をつけてください!









↓ここから反転↓

養鶏場に住むにわとりたちが、脱走を試みる映画。「ウォレスとグルミット」の監督さんによるクレイアニメで、にわとりたちが本当にかわいいし、ストーリーも痛快です!
とーーーっても楽しんだ映画だったのですが・・・


映画を見た後、雑誌で監督さんのインタビューが載っていたので読んだのですが、なんと!
ラストシーン、脱走に成功したにわとりさんたちが、湖の中にあるサンクチュアリでのーんびりと暮らしているシーンで終わるのだけれど、
な、なんと、監督さんは!!
「荒野に放たれたにわとりたちは、獣に襲われるなどして、一晩と生きられないことを、イギリスでは小さな子供でも知っている。脱走に成功したにわとりたちは死んでしまって、あれは天国のシーンだ」と!!!!


なにぃ!!ほのぼのラストだーと思っていた私の立場は??
イギリスの子供たちはみんな知っていても、日本の大人は知りませんからっ!
っていうかね、そういう解釈って人それぞれだと思うので、監督さんがそういう意図で作ったとしても、見てる人の解釈を変えるような重大なことを言ってしまうのはどうかとちょっと思ってしまいました。
でも、アレが死後の世界とは・・・いくら子供は知っているとしても、シビアでは??

↑反転終わり↑


問題の映画はこちらです。
チキンラン

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Comments

きゃんちろさん、こんにちは。
この間は残念!でした。
でもまたすぐ次も予定されてるし、ね。

さて、今回きゃんちろさんが読んだ本、私もどちらも読了済です。
どちらも(両極端ですが)、ため息がでるほど素晴らしいですよねー。
(ただ、Sad Bookはつらすぎる位つらいですけど・・・。)
実は例の絵本の会でも紹介されたんですよー。
私はこの会のおかげで英語の絵本は少しずつ読んでるんだけど
逆に日本の絵本は全くと言っていいほど知らないので
「いつでも会える」もはじめて知りました。
ちょっと気にとめておいて、図書館等で探してみますね。

それから、死をテーマにした絵本がとても多い、また基本的にポジティブ、
という意見には同感です。
同様の絵本が絵本の会でも何冊か紹介されましたし、図書館等でも数冊読みました。
やっぱりいろいろと考えさせられますよね・・・。
ああ、こうして益々絵本の魅力、奥深さに嵌っていくのです・・・(苦笑)

Posted by: Ernie | July 12, 2005 at 10:49 AM

Ernieさーーん!
本当にこの間はお会いできなくて残念でした・・・
また次回是非!

そうなんです、"Badger's Parting Gifts"は、本屋さんで邦訳を立ち読みしかけて、慌てて途中で止めたんです。ゆっくり読みたかったから・・・
絵本の会で紹介されたんですねー。結局絵本の会は一度も参加する機会がないままです。今度こちらのお話もいろいろ聞かせてくださいね!
「いつでも会える」はうちにあるので今度持っていきますね!確か英訳されたり、映像化もされたりしていたと思います。
こちらの2冊ほどの深みはないですが、普段絵本を読みなれていない大人にも受け入れられるような、ストレートな内容が日本でも評判になったんじゃないかな、と思います。

絵本は素晴らしいんですけれど、それこそ絵本の会にでも入らない限り、いろいろ読むのは金銭的にもちょっときついですよねー。私はブッククラブもやめちゃったし、本当に絵本を読む機会がほとんどなくなっているんです~、淋しいわー。

Posted by: きゃんちろ | July 12, 2005 at 01:43 PM

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