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December 05, 2005

"十二月大歌舞伎"

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またまた行ってまいりました、歌舞伎座。
最近、週末になると、なにかの舞台をみているような(苦笑)。
先月と全く同じ席でした。


『恋女房染分手綱 重の井』

とあるお姫様に仕える乳母の重の井は、ある日屋敷に現れた馬子の三吉に、子供だと打ち明けられる。わが子をかわいく思いつつも、今は姫の乳母である身の上、馬子の子供がいるなどと分かれば、姫様の名前に瑕がつくと、心を鬼にして子供を追い返すのだった。

福助&児太郎親子の競演。福助さんって、こんな小さな(小学6年生)お子さんがいたのね。
しかし、↑のようにあらすじを書くと単純なストーリーなのに、またもや長い・・・
長いお話の一部だそうで、今回は子供と泣く泣く別れる重の井だけれど、続きではちゃんとハッピーエンドになるそう。
子役随一の難役といわれている三吉、児太郎くんは、声の通りも良かったし、将来楽しみだわ~。

この舞台の義太夫の、竹本清太夫さんというかただと思うのだけれど、この人いつもすごいのです。思いを込めた熱い義太夫、エキサイトしすぎて、こめかみの血管が浮きまくっているのではないかと思っちゃうほど!この人が出てくると、義太夫席から目が離せない私です(何を見に行っているのやら)。



『船弁慶』

都を落ち延びた義経は、そばに仕える静御前を都へ帰す決心をする。弁慶に説得され、義経と離れることをしぶしぶ決めた静御前は、最後に舞をさす。
静御前と別れた後、船頭に導かれ海を渡る義経一行の前に、平知盛の幽霊が現れる。

玉三郎による新演出の「船弁慶」ということで、今回の一番の見もの。
確かに玉三郎は美しい。舞台も、玉三郎の美の世界の結集、という感じで、とても静かで、それでいて、凛とした雰囲気が漂っていて、ステキだった・・・
けれど、これも能をベースにしたものなので、玉三郎は白拍子だし、ペペンペンペンだし・・・好みかと言われると難しいものが・・・

とはいえ、舞台の前半は静御前、後半は平知盛の霊の玉三郎。その雰囲気の違いなどは素晴らしかったし、船頭役の勘三郎はピリリといい味を出していまして、見ごたえのある舞台だったとは思います。(長かったけど~)

ところで、今回は昼の部も弁慶が出てくるの。先月も義経物や源平合戦物があったし、最近義経多いねぇ、なんてオットに言ったら、「義経ブームじゃない?」と一言。
そうだ~!今年一度も大河を見てなくて、全く義経ブームとは無縁だったから、分からなかったよ・・・

あとね、この平知盛って人、よく歌舞伎に出てきますが、誰か知らないのです(恥。だって、源平合戦についての私の最高知識は、耳成法一。絶望的・・・)。
日本史勉強しないと~。



『松浦の太鼓』

俳人の其角は、両国橋の袂で旧知の大高源吾に出会う。源吾は、使えていた浅野家が殿中での刃傷事件によりお取り潰しになってからは浪人の身分である。
別れ際、「年の瀬や水の流れと人の身は」と詠んだ其角に対し、「明日またるるその宝船」と付け句をする源吾。
翌日、旗本松浦鎮信に対し源吾とであった話をする其角だが、松浦候は「あだ討ちすらも忘れた内蔵助や源吾たちは不忠者だ」と一喝する。
そんなとき、隣の吉良邸から陣太鼓が聞こえてくる・・・

忠臣蔵の外伝のようなお話で、筋も分かりやすく、これが一番楽しめたかな。
松浦候を勘三郎、源吾を橋之助が演じていました。
勘三郎はとても良いと思いますが・・・どんな芝居でも、勘三郎が演じると「勘三郎の舞台」になってしまい、それが素晴らしいと思う反面、どれを見ても同じように見えてしまうのが難点(贅沢ですがね)と思っていました。
でも、今回の松浦候、短絡的で奔放な殿様というところが、勘三郎キャラにもぴったりだった上、勘三郎もちょっと抑え気味で、全体の調和がとても良かったと思います。
最初の場が両国橋っていうのも、今でもよく両国橋を見る私としては、「昔はこんなだったのねぇ」と感慨深く思っちゃいます。
それにしても、福助&橋之助兄弟は激似だわ~

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って、いっつも訳わかんない感想ばかり書いてる私。これを読んでくださってる方も、「あんな知識で見に行っても、歌舞伎ってわかるの?」と思われるかもしれませんが、よくわかんなく行っても、歌舞伎って面白いんです。(能物&ペペンペンペンは、私にとってやや鬼門なんだけれど・・・)

そして、時々ぺらぺらめくって重宝してるのがこの本。(トップに載せてる画像です)。去年のものなので、今はあまり在庫がなくてなかなか手に入らないみたいですが、歌舞伎座では売ってます♪
これに載ってる演目も、見たものが大分増えて来たので面白いです。

歌舞伎ワンダーランド―スッピンの物語が心にしみる

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