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April 17, 2006

「半落ち」

半落ち

元警察官の梶は、妻を殺したと自首してきた。
妻殺しは疑いようがないが、妻殺害から自首までの空白の二日間、梶は何をしていたのか。

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予告していた半落ち、図書館で借りて読みました。
見てないけれど、映画化されたときの梶役は寺尾聡。読んでる最中も、寺尾聡の顔が浮かびまくって困りました。

実は、ある出来事(後述)から、私は話の大筋は既に知っていました。
各章が、梶をめぐる複数の立場の人間の語りみたいになってるんだけれど、前半の人々は丁寧に描かれているものの、後半の人々がちょっとずさん。もっと人数を減らして、一人ひとりを深く描写しても良かったんじゃないかと思いました。
でも、「ルパンの消息」もそうだったんで、この淡々としたところがこの人の持ち味なのかも。他の作品を読んでないので分かりませんが。

ただ、梶の描写と、前半に出てくる人々は見事です。「半落ち」状態の梶がもどかしくて、もどかしくて。ものすごく熱を入れて読んでしまいました。


で、前述の、なんで話の大筋を知っちゃったかってことなんですけれど、

以下、ネタバレはありませんが、内容にちょっと触れますので、気にされる方は見ないでくださいね!



















↓ココから反転

ある出来事、というのは、この作品が直木賞候補になったこと。

とはいえ、そのことはリアルタイムには知らず、前回の「ルパンの消息」を読んだときに知ったので、ついついネットサーチして調べてしまいました。
そして、直木賞候補になったものの、選考委員の間で大きく意見が割れて、受賞に到らなかったことを知りました。

意見が割れた理由というのは、作品内に「非現実的」なことがある、ということなのです。
でも、作品を読んでも、全くもって非現実的とは思えず・・・
っていうか、「小説」なんだから、実現性をそんなに考える必要があるのか???推理小説のトリックならともかく・・・そんなこと言ったら、殺人事件なんて、そもそも非現実的な出来事じゃないかー!って思ってしまいましたよ。


↑ココまで

まあ、直木賞の選考基準というのを全く知らないのでなんともいえませんが。
っていうか、直木三十五さんという人の作品は一冊も読んでない。
っていうか、「なおきさんじゅうご」って読むって知らなかったし!!もっと凝った読み方があるのかと思ってたよ。

あ、もう一個あった、内容に触れること。

↓ココから反転

これって、「このミス」一位の作品なのだけれど、素朴な疑問として、これはミステリーなのか???

↑ココまで


#2006年和書12冊目

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