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July 11, 2006

「村野ミロ」シリーズ

顔に降りかかる雨 天使に見捨てられた夜
ダーク (上) ダーク (下)
ローズガーデン 水の眠り 灰の夢

しばらくブログアップしない間に、何をしていたかと言うと、「桐野夏生」祭りを開催していました(苦笑)。
本当は彼女の別の本を読みたくて買ったんだけれど、この「村野ミロ」シリーズにはまっちゃって、こちらを先に読了。

女流探偵村野ミロシリーズ、
「顔に降りかかる雨」=>「天使に見捨てられた夜」=>「ダーク」の3部作に、
ミロが登場する短編集「ローズガーデン」、外伝のようなミロの父親村善の若き日の話「水の眠り 灰の夢」。

「女性が書く、女性のためのハードボイルド」だそうだけれど、同様の女性作家のハードボイルドものの、キンジー・ミルホーンシリーズと同じくらい、探偵の村野ミロがひどい(笑)。

初登場の「顔に降りかかる雨」では、ミロは致し方なく探偵のようなことをはじめる。真ん中の「天使に見捨てられた夜」はイマイチ。そして、最終巻の「ダーク」は恐ろしい。「女流探偵」なんだけれど、どの巻でもミロは探偵じゃない。わがままで、とっぴで、かなり変わっているただの女性。
そして、「顔~」と「天使~」で作り上げた村野ミロワールドは、「ダーク」において、作者自身の手によって見事に壊される。お金や愛に絡み、ミロをはじめ、ミロの周りの人々は豹変する。こういう人間の恐ろしさを描くのって、この人本当に上手だな、と思う。本当に、恐ろしすぎるほど、怖い。

あまりに恐ろしすぎるので、この「ミロ」シリーズはあんまり人にオススメできない。
でも、もし読まれるのであれば、
「顔~」=>「天使~」=>「ローズガーデン」=>「ダーク」の順番で読むのがオススメ。「ダーク」の前に「ローズガーデン」を読むと、ミロがよりよく理解できるかも?(または、ますます理解できないかも・・・)


が、「水の眠り 灰の夢」は私結構好き。昭和三十年代の話。しかも、舞台は、今私が住む場所のすぐ近く。今とは全く違う風景が描かれ、ノスタルジック。日本も成長期で、村善も青春真っ只中。東京オリンピックを目前にして、古い町並みが壊され、変わっていく日本と、ある事件に巻き込まれたために、やはり変わっていく村善の対比がとても良い。

私はこれで村善が好きになってしまったので、「ローズガーデン」と「ダーク」の村善を読むのがちょっとつらかったのです。

って、読んでない人には全く分からない感想ばかりでスイマセン。。。



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メンテ終了後にまたよろしくお願いします♪

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