March 09, 2007

「乱鴉の島」

乱鴉の島
乱鴉の島

休暇を楽しもうと、伊勢湾に浮かぶ島を目指す火村とアリス。
しかし、手違いがあり、誤ってほとんど無人の島に到着してしまう。
その島には、高名な作家を囲み、何人かの人が集まっていた。
火村とアリスの登場に、明らかに戸惑った様子の人々。
そこに、さらに招かれざる客の億万長者が登場する。
そして、事件が。。。

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昨年の「本ミス」1位に選ばれた作品。
結局図書館で借りて読んでしまった。

ミステリーは、
A.犯人は誰か Whodunit
B.動機は何か Whydunit
C.殺害方法は Howdunit

のどれかに基づき謎解きが進むわけです。
今回、とある要素はあらかじめ明らかになっていて、
火村が別の要素の謎解きを行うのですが、
でも、もうひとつの要素はムムム。。。というかんじ。
(どれがどれか、敢えて秘す)

ま、火村の謎解きが非の打ち所がないので、いいのだけれどね。
でも、最後の要素ももう少し練ってあったらさらに面白かったかな。

ずっと有栖川有栖祭りですね(苦笑)。
これ以外もミステリーばっかりアップしてるし。

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March 07, 2007

「山伏地蔵坊の放浪」

山伏地蔵坊の放浪

●収録作品
「ローカル線とシンデレラ」
「仮装パーティーの館」
「崖の教祖」
「毒の晩餐会」
「死ぬ時はひとり」
「割れたガラス窓」
「天馬博士の昇天」


ある日、とある町のバー「えいぷりる」に現れた山伏「地蔵坊」。
彼の話に魅了された常連客は、毎週土曜日、「えいぷりる」に集まり、
地蔵坊が遭遇した不思議な事件に耳を傾ける。

「ローカル線とシンデレラ」は、前に鉄道アンソロジーに収録されていたのを読んだかな。

山奥の館で開催されていた仮装パーティーに迷い込んだ地蔵坊が遭遇する、
ダースベーダーとバットマン(の仮装をした人物)が関わる「仮装パーティーの館」が
面白かったかな。

足を洗った心優しいヤクザが射殺される事件を描いた「死ぬ時はひとり」も、
ちょっと物悲しいテイストが好きかも。(図面がイマイチ理解できなかったけど)

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March 01, 2007

「モロッコ水晶の謎」

モロッコ水晶の謎
モロッコ水晶の謎

・助教授の身代金
・ABCキラー
・推理合戦
・モロッコ水晶の謎

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短編集。
「ABCキラー」と「モロッコ水晶の謎」が面白い。
(ABCキラーは、以前「ABC殺人事件」をモチーフにしたアンソロジーで読んだことあり)

「モロッコ水晶の謎」は、大富豪の家のお抱え占い師に取材に出かけたアリスが巻き込まれる物語。
これを読んで、火村の謎解きの前に事件の動機が分かった方がいたら。。。ちょっと要注意人物かも(苦笑)

推理合戦は、ショートショート。

「助教授の身代金」、誘拐されるのは火村ではありません!
これはまあまあだけれど、風景の描写が美しかったかな。
==>今冒頭部を再度読み返したら、見事な伏線があったわ。
    最初に読んだときは気づかなかった!!
    有栖川有栖はだから再読をやめられないのです♪

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February 09, 2007

幻想運河

幻想運河
4062730588
有栖川 有栖


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これって有栖川 有栖??桐野夏生じゃないんだっけ?と思ってしまうような作品。
ミステリー。。。ではない。謎は解決しないから。
普段は、火村のキャラクターや、綿密なトリックに隠れがちな、有栖川 有栖の繊細な描写が堪能できます。
でも、関西弁は健在(笑)。

コアなミステリーマニアにはお勧めできないけど、有栖川 有栖って苦手だったんだよね、という女性にはお勧めできるかも。
でも、あくまでこれは異色作ですので!!

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February 02, 2007

江神二郎三部作

月光ゲーム―Yの悲劇’88
有栖川 有栖
448841401X
 孤島パズル
有栖川 有栖
4488414028

双頭の悪魔
有栖川 有栖
4488414036

「このミス」2007年度版で、過去18年間のベスト10が掲載されていた。
その10位にランクインしていたのが、↑の「双頭の悪魔」。

「月光ゲーム」は有栖川さんのデビュー作でもちろん読んだことがあったのですが、実は、アリス&江神シリーズが3巻も出ていたとは、恥ずかしながら知らなかったのです!

んで、もう一度「月光ゲーム」からやり直して3巻読破。

かなりボリュームがあり、読み応えのある「双頭の悪魔」。
読者への挑戦が3つもあるあたり、クイーン好きの有栖川さんという感じ。
しかし!謎が懲りすぎていて、凡人の読者の頭はついていかれないよ。3つ目の謎のころには、1つ目の謎、忘れてるし。。。(悲)。

ボリューム的にも、ロケーション的にも、「孤島パズル」が一番好きかな。でも、モチさんと信長が出てこないのが寂しい。。。

江神シリーズ、5部作の予定だそうです。
4作目はずっと執筆中だそうですが。。。いつになるのかなぁ。


ところで、江神シリーズでも、火村シリーズでも、登場する語り部「有栖川 有栖」。
でもね、「双頭の悪魔」でちょっと出てきたけれど、この2人のアリスってどうやら同一人物ではないらしい!!
気になる~~~~!!

あとさ、どちらの作品でも、作中のアリスの名前は本名ということになっていたけれど!作者の有栖川 有栖さんの名前は本名じゃないそうなの!!(そりゃ当たり前だって!?)


それにしても、有栖川 有栖作品は、本格なのにとっつきやすいのはなぜだろう??って思うと、やっぱり関西弁だからかな。
結構つらい話も多いのだけれど、後味が悪くないのは、関西弁の語りと、アリスの人柄なのだと思う~。。。


ところで、「本格ミステリベスト10」の1位も有栖川作品。
乱鴉の島
有栖川 有栖
4104308021

早く文庫で出ないかな~!!


「このミス」と「本ミス」はこちら♪
このミステリーがすごい!2007年版
4796655778
 本格ミステリ・ベスト10〈2007〉
探偵小説研究会
4562040475

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January 10, 2007

「カディスの赤い星」

カディスの赤い星〈上〉
逢坂 剛
4061844954
 カディスの赤い星〈下〉
逢坂 剛
4061844962

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昨年突然「逢坂 剛」祭りが開催され、何作も購入した割には、買っただけで満足してしまいそのまま放置してたんだけれど。。。
2ヶ月くらい寝かした後、読みました。
これ読むのひっさびさだったんだけれど、ほとんどストーリーを忘れていたにも関わらず、残念ながら昔読んだときほどわっくわくしなかった。。。
多分、あまり物語に没頭できない気分(いろいろとバタバタしていた中に読んだので)も影響していると思われ。。。
あぁ、久しぶりに好きな小説を読むのだから、体勢を万全に整えればよかったっ!

それでもね、スペインと日本をめぐる、華やかな展開に、やっぱりドキドキしながら読んでしまいました。
スペインって、なぜこんなに郷愁を誘う国なのでしょうか。。。

スペイン灼熱の午後
逢坂 剛
4061839942

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こちらは初めて読みました。
ネタ自体は壮大だけれど、やっぱり「カディス」の方が傑作。
でも、こちらの主人公の方が、どんくさい分人間味を感じます。

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November 07, 2006

「ブロックルハースト・グローブの謎の屋敷―メニム一家の物語」

ブロックルハースト・グローブの謎の屋敷―メニム一家の物語
シルヴィア ウォー Sylvia Waugh こだま ともこ

ブロックルハースト・グローブ5番地に住むメニム一家は、3世代が暮らす大家族。
しかし、彼らは近所の人にすら、ほとんど姿を見せたことがありません。
だって、メニム家の人々は・・・

Line14_3_1

図書館に探し物に行ったとき、ふと目に留まったこの本。
そういえば、誰かがこの本について話してたなぁ、と思い出し、借りてみたのです。

むむ!前半は説明が多くて若干冗長ですが、結構ツボな話ですよ!
続きがとっても気になる~!!
しかし、2巻以降は原書も絶版なのです。
図書館で訳本を借りるかな・・・

1巻のみ日本語版は絶版ですが、原書はまだ入手可能。
The Mennyms
Sylvia Waugh
0099301679


ところで、↑の「メニム家の人々は・・・」というメニム家の正体は
大前提で話が進むので、それすら知りたくないという方は、
amazonもご覧にならないほうがよいと思います!

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October 20, 2006

「中級からの英文法」

CD BOOK 中級からの英文法
CD BOOK 中級からの英文法

私がとてもお世話になった先生が、英文法の書籍を出版されました!

今日買って来たばかりなので、まだ詳しく見てはいないのですが・・・ぱらぱらとめくったところ、かなりボリューミーです。
構成として、説明=>練習問題=>解説・・・となっているので、練習問題をすべて解くだけでも結構大変かも。内容も決してやさしくはありません。
タイトル通り、中級、そして、それ以上の人でも、かなり手ごたえがある本だと思います。

タドキストさんだと、PBに手が届くくらいのレベル以上対象かな?
それより下のレベルの方だと「英作文しなさい」という練習問題に「ひぇぇぇぇ~!」となってしまう恐れも(笑)。<=あっ、これって私のことか!

私は、文法書は、ほとんど「Grammar in Use」しかやったことがないのですが、
Basic Grammar in Use With Answers: Reference and Practice for Students of English , Beginner Grammar in Use Intermediate With Answers (Grammar in Use)

「Intermediate」でも物足りないと思ってしまう場合もあるので(逆に、「Basic」でも「へぇぇ~」と思うこともあったりして)、「中級からの英文法」も併用してパワーアップできそうです!

って、継続して勉強できれば、パワーアップもできるんだろうけどねぇ。
この本、どなたか一緒にチャレンジしてくださるかた、いませんかぁぁぁぁ??

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July 14, 2006

「グロテスク」

グロテスク

10年ほど前に起きた、実際の殺人事件をモチーフにした作品。
現実の事件の方は、当時かなりセンセーショナルに報道されたので、記憶してらっしゃる方も多いのでは・・・?

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主人公の「わたし」には絶世の美女の妹がいる。そんな妹から離れるために、「わたし」はQ女子高へと進学する。大学までのエスカレーター式であるQ女子高は、歴然とした階級社会。財力があり華やかな初等部からの生徒がもっとも偉く、優秀な中等部からの生徒がそれに続く。高校からの生徒はダサく、ガリ勉で「外部生」と呼ばれ、下から進学してきた「内部生」との差は歴然としており、ふたつのグループの間には大きな壁がある。
「わたし」と同じ外部生の和恵は、なんとか見下されない存在になろうと、内部生をまねてもがき苦しむ。しかし、自慢の成績の方も、中等部出身のミツルには敵わない。
そんなある日、妹のユリコが中等部へと編入してくる。

そして20年後、ユリコと和恵は娼婦となり、殺害される・・・

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↓で書いた、「読みたかった桐野夏生の本」っていうのがコレです。

この本では、殺人事件の出発点が、3人の高校時代にさかのぼるとして、高校時代の話がかなり丁寧に描かれており、全体の1/3くらいを占めます。
この高校時代の話は、個人的にいろいろと思うことがあり・・・
共感する点もあり、高校時代を懐かしく思う点もあり、そして、、「それは絶対違うでしょ!」と思う点も。かなり感情移入して読んでしまいました。


物語の方は、その後なぜ和恵が娼婦となったかについてが、和恵の手記の形で綴られていく。
ここからが、本当にすごい。容赦ない。和恵の心が壊れている過程が、本当にすさまじい。怖い。
amazonの書評などに書いてる人多いけれど、読後感サイアク(私は↑の理由により、複雑な気分だし)。なのに、読んでしばらく、この小説の世界に支配されてしまう・・・とにかく、メチャメチャ疲れた(<=仕事の締め切り迫ってるのに、ついつい読んじゃったし)。
↓のミロシリーズもそうだけれど、桐野夏生、本当に恐ろしい引力を持つ作家だ。最近立て続けにこの人の本を読んだので、しばらく辞めよう。なんだか、頭がおかしくなりそう・・・


実際の事件をモチーフにした小説って、イヤだな。怖いな。
ある部分は事実に即して書いていて、ある部分は全くフィクションで、ある部分は事実を誇張して書いている。読み手は、どこまでが真実で、どこからがフィクションなのか、分からなくなる。
もちろん、全部をフィクションだと思えればいいんだけれどねぇ。。。

とにかく衝撃的な本だったので、支離滅裂な感想で失礼。。。


それにしても、なぜこれが「このミス」にランクインするのか、やっぱり不思議。明らかに「ミステリー」じゃないし・・・

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July 11, 2006

「村野ミロ」シリーズ

顔に降りかかる雨 天使に見捨てられた夜
ダーク (上) ダーク (下)
ローズガーデン 水の眠り 灰の夢

しばらくブログアップしない間に、何をしていたかと言うと、「桐野夏生」祭りを開催していました(苦笑)。
本当は彼女の別の本を読みたくて買ったんだけれど、この「村野ミロ」シリーズにはまっちゃって、こちらを先に読了。

女流探偵村野ミロシリーズ、
「顔に降りかかる雨」=>「天使に見捨てられた夜」=>「ダーク」の3部作に、
ミロが登場する短編集「ローズガーデン」、外伝のようなミロの父親村善の若き日の話「水の眠り 灰の夢」。

「女性が書く、女性のためのハードボイルド」だそうだけれど、同様の女性作家のハードボイルドものの、キンジー・ミルホーンシリーズと同じくらい、探偵の村野ミロがひどい(笑)。

初登場の「顔に降りかかる雨」では、ミロは致し方なく探偵のようなことをはじめる。真ん中の「天使に見捨てられた夜」はイマイチ。そして、最終巻の「ダーク」は恐ろしい。「女流探偵」なんだけれど、どの巻でもミロは探偵じゃない。わがままで、とっぴで、かなり変わっているただの女性。
そして、「顔~」と「天使~」で作り上げた村野ミロワールドは、「ダーク」において、作者自身の手によって見事に壊される。お金や愛に絡み、ミロをはじめ、ミロの周りの人々は豹変する。こういう人間の恐ろしさを描くのって、この人本当に上手だな、と思う。本当に、恐ろしすぎるほど、怖い。

あまりに恐ろしすぎるので、この「ミロ」シリーズはあんまり人にオススメできない。
でも、もし読まれるのであれば、
「顔~」=>「天使~」=>「ローズガーデン」=>「ダーク」の順番で読むのがオススメ。「ダーク」の前に「ローズガーデン」を読むと、ミロがよりよく理解できるかも?(または、ますます理解できないかも・・・)


が、「水の眠り 灰の夢」は私結構好き。昭和三十年代の話。しかも、舞台は、今私が住む場所のすぐ近く。今とは全く違う風景が描かれ、ノスタルジック。日本も成長期で、村善も青春真っ只中。東京オリンピックを目前にして、古い町並みが壊され、変わっていく日本と、ある事件に巻き込まれたために、やはり変わっていく村善の対比がとても良い。

私はこれで村善が好きになってしまったので、「ローズガーデン」と「ダーク」の村善を読むのがちょっとつらかったのです。

って、読んでない人には全く分からない感想ばかりでスイマセン。。。



7/13まで、ココログメンテナンスのため、コメント、トラックバック共に不可となります。
メンテ終了後にまたよろしくお願いします♪

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